80%超えたら全損?その1
今から13年前(平成20年11月)コラムの続編である。
全損とは保険の目的が完全に焼失、滅失した場合や、 損害額が再調達価額または時価額を超えるような場合(経済全損) のことを言う。
カップルが結婚を前提に付き合っていたところ、両者とも失職した 場合、家庭を持つことが著しく困難に陥った場合も経済全損であろう。
まあ、全損に至らない損害を分損と言うが、カップルの男性のみ失職し 女性がなんとか家計を支えられそうな場合、これは分損であろう。
冒頭の『80%超えたら全損』なんて記述や保険用語解説にも その様な理論は無い。
わかり易く建物で考えて、写真をパッと見て、社内マニュアルをよく 理解せずに80%超えたら全損と契約者や代理店に伝える査定担当者が いらっしゃる。
その後、大変なことになる。熟考した上で、発言してほしい。
保険の目的を商品で考えた場合、免災になった商品が20%存在すれば たとえ、80%の損害であっても全損では無いのである。
保険金額の80%以上を支払ったら、その契約は終了という文言に 引張られている様な気がする。
なくなった残りの20%の保険金額を消滅保険金額と言う。
保険金額の自動復元方式採用の保険が多く、死語となった言葉である。
保険金を多く払えた方がいいし、スパッとAMT全額支払いのほうが わかり易くていいであろう。
しかし、安易な全損発言は避けるべきである。
最近議論されなくなった『火事場の馬鹿力』である搬出品の損害 の取扱いについて解決したわけでは無いのである。
…次回 火災時に煤が付着しつつ搬出された仏壇の損害について記述する …かもしれない…最近忙しすぎて… 令和3年6月8日
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