鑑定人制度概要の裏話…その1
Based on a true story.
それはとある保険会社の火災新種課の新任課長A氏から始まる。 日本一の大学を卒業し、リーダースカンパニーの保険会社に就職し、 自動車の査定を10年経験し、なぜか今度は火災新種課(火新)の課長に 抜擢された。 火新査定経験ゼロの査定パーソンである。
就任後、A課長は火新の鑑定人依存型に違和感を覚え、鑑定会社と 保険会社がずぶずぶの関係と誤解する。
…当時風災(台風被害等)を火災保険で担保にした昭和の時代である。 元々、火災だけで飯食っていた鑑定会社に大量の風災事故の応援要請を保険会社がしたからに他ならない。
決してずぶずぶの関係では無かったし、今もそんなことは無い。 あるわけない。ぶっ飛ばしてやりたい保険会社の査定パーソンがいる くらいである。
昭和の後半に保険会社が利益を出していたことに旧大蔵省が目をつけ 保険料を下げる様に指示をした。 そこで収入減の回避の為に保険会社は担保危険の風災を加えたのである。 確か、昭和58年頃(38年前)だったと思う。
課長に就任したA氏は直ちに鑑定会社の社長を会社に呼び出し、 部下の目の前で鑑定会社の社長に頭を下げさせて、社外に対する自分の権力を社内の社員に見せつけて、指導という名の命令をする。
高学歴のA課長は世間知らずで越権行為という日本語を学習していなかった。 情緒的な未熟さの溢れるA課長は人をやっつける態度をとってしまった。
鑑定会社の決算報告書の過去5年分の提出をさせて役員報酬と鑑定人の給料にまで口を出し始めた。 そう、社長の給料とその従業員の給料を下げなさいと命令した。
鑑定会社の社長は直ちに役員報酬と給料を下げた。その分会社の利益が上がるから法人所得税が増加する。
この課長が転勤するまではイエスマンに徹するしかない。
日曜日はその保険会社のソフトボール大会やボーリング大会には強制参加。 鑑定人,弁護士,モラル調査会社,税理士,医者等、A氏の会社の火新の取引先は全員いた。
A氏のご機嫌を取らないと、即出入り禁止となるからである。
べらんめぇ調でしゃべり、鑑定人をののしり、説教をし、出身大学 の質問にちゃんと答えると、なんだ○○大学かと馬鹿にする。
面談時のビジネスマンとしての好感度の評価は100点満点中、20点くらいの発言の悪さは有名であった。
バブル期に突入し、辛口で社外に厳しいA氏は社内ではヒーローであった。 …続く 令和3年6月28日
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