鑑定人の未来像 その1
『その内、仕事が趣味になるよ』 …サラリーマン鑑定人時代に上司に言われた一言である。
昭和62年 代休無しの日曜日出勤を強制させられた時の上司の言葉。
昭和の時代は日曜日や祝日に仕事をする事が美学であり、 休日に趣味に興じる事はいけないと教えられた。
答…あれから34年経過して、その言葉が間違っていると断言する。 誤解を恐れずに申し上げると、趣味の無い人は人間の巾が狭く 話題は仕事のそれしか無く、つまらない。 ちなみに24歳の時に先輩鑑定人(この人も仕事が趣味)に誘われて 合コンに出席した。 その先輩が女性達にビニルクロス貼りについて、その下地の プラスターボードについて説明していた時は愕然となった。 これが今風に言うところのKYであろう。 女性陣が2次会に行かなかったのはこの先輩のせいである と思っている。
冒頭の上司に週明けの月曜日に仕事が楽になる様に、日曜日にゆっくり書類を見直してドラフトを自宅で作成して来なさいと習った。 (今現在、そして平成の時代から個人情報保護法により、保険関係の資料を自宅に持ち出すことは禁止されている)
翻って令和の時代は日曜日に就業させた場合は代休を与えないといけない時代である。
…個人的に昭和の時代からそう思っていたが、この職業は 平日に代休をとる事はまず不可能である。
例外的に、近年はコロナの影響で保険会社は支払い関係の書類を自宅に持ち込んで、リモートで労働するしかない。 まあ、鑑定人は絶対にダメな行為であるけれども…
個人情報保護法とコロナ特別措置法の併用は難しい。
いずれにしろ、昭和の時代から休日の在り方については違和感があり、 小生はそれに従わず、新人の時のゴールデンウイークに熊本県の阿蘇に1泊2日の ツーリング旅行に行って、それがばれて大目玉を食らった。 その上司にこっぴどく怒られた。 「休日に何をしようと小生の勝手である。」と言えない程叱られた。
歴史は繰り返す。 将来の鑑定人はどうなるのか? 過去の自動車の技術アジャスターの様に、各保険会社の子会社として 編成されるのか? 鑑定人は必要であるが、その人数が少なく、広域災害時に不足する 事については損害保険業界の中で極一部の問題であり、我々が思う程、 その重要性については議論されていない。
現在、小生は零細企業の経営者であるが、少ない従業員に 「土日は頭のネジが外れるぐらい、遊びなさい」と指導している。 この発言に反論された事は一度も無い。 令和3年8月5日
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