奄美大島の現場立会その2 based on a true story
1990年当時で今は違うかもしれないが専用住宅は外壁が波形鉄板張りで 屋根も波形鉄板葺きであった。いわゆるトタン張トタン葺きの住宅なのである。 瓦葺きの家は建設会社の社長の家で一般人はトタン葺きとの事。 え~っと驚愕の日々、台風常襲地区につき、素人でもすぐ復旧できる様にトタン張りとの事。 現地で調査してもその損害額が安価に計算できる。 そして何より、こちらで自己積算見積りし提示金額でOK。 理屈が合えばご了承。なぜなら材料であるトタンはストックがあり施工は契約者自ら復旧するのである。 更にブロック塀の高さが2.4~2.8m有り目隠し塀か聴取すると台風の飛来物から建物を守る為の防風壁(防風林の代わり)と宣う。
奄美の現場に慣れた1週間後、
会社の一つ先輩のU野さんに『おいハマベ、今日朝一で瀬戸内町にタクシーで いくぞ、乗っていくか?』
福岡市内でも中州で食事やお酒をおごってくれる面倒見のいい優しい 先輩で仕事も出来て尊敬できる人であった。 鑑定人をしているのになぜか税理士の資格も取得しており、 小生はイエスマンでタクシーに同乗させて頂いた。
台風の土砂崩れで国道を迂回して山道から瀬戸内町に行くという当時 片道1時間半の道のりであった。 U野さんsaid『ハマベ具合が悪い。車に酔った。エアコンの風はよくない。』 運転手にお願いしてエアコンをカットし、窓を開ける。 全開の風が社内に入る。 U野さんsaid『これでいい。俺はそもそも福岡でもエアコンの風より窓の風で走っているから…』 性格は優しいU野さんであるが、本日は具合の悪さマックス で機嫌が悪い。
ここは奄美大島である。 高温多湿の亜熱帯地方である。
車の中が蒸し暑くたまったもんじゃない。
I said『U野さんここ奄美ですよ。暑くて湿度が高くて辛いです。』 U野さんsaid『運転手さん、車止めて、』 ドアを開けてご想像の通り、 U野さん嘔吐そして He said『ハマベ、今日回る案件、代わりに行って来てくれ。』
タクシーに同乗するんじゃなかった。
令和7年3月23日
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