奄美大島の現場立会その3 大いなる驚愕の果てに
奄美大島で有名なヤドリ浜という綺麗なビーチの近くのリゾートホテルに移動した。 宿泊してそこを拠点として水害の立会調査を行った。 ビーチの真横でプールもあり、洒落たホテルであるが、小生一人の宿泊、 仲間の鑑定人もいなくて、ホテル周辺で5,6件の立会調査があった。
ホテルの部屋で現場のレポート(この時代は手書きでワープロもまだ普及していない時)を書いて、眼が冴えて眠れない深夜、ビーチに散歩に行った。 砂浜を革靴(水害の調査の為革靴しか持って来ていなかった)で歩く。 場違いの様な、でも誰もいない海だし、まあいいか… 砂浜と満天の星空、真夜中にも拘わらず、打ち寄せる波の音しか 聞こえない… そんな中、パシャパシャと音がして、なんと男性が一人で泳いでいるの がわかった。 近所の人なのか、ホテルの従業員なのか、宿泊客なのか…
神秘的な満天の星空のビーチで、ここは髪を濡らした素敵な女性が泳いでいて欲しかった。 そして人魚と見間違えたかった。 現実は儚い。 一切照明無しのその綺麗な星空と砂浜と海、鑑定業務など馬鹿馬鹿しい。 人間の原点がそこにあった。 鑑定人として適正払いの為、議論し、揉めて、あげくに訴訟にまでなったりする人々はこのビーチに来たら悩みも一発で吹飛び、協定もきっとうまくいくであろうと思った。 トロピカルな奄美に40泊程お世話になりその後、海を隔てた喜界島へ移動が決まった。
令和7年3月24日
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