落雷の事故日の考察 その2
6階建ての老人ホームの屋上のコンクリートの破片が落下し、駐車中の車両を 直撃し車は大破した。
調査してみると直撃雷が当該ビルを襲い、コンクリートが爆裂したのか陸屋根 (非歩行)の立上りコンクリート笠木部分が落下。
コンクリート塊が20m下に落ちたのである。
車両は当然全損になった。
火災保険での立会調査であって、保険証券上、施設賠が付保されている事を気付いていたが、賠責の依頼は受けていなかった。
当該老人ホームの施設賠償責任保険で車両の損害を支払ってくれ と弊社に言われたが車両は専門外であるのと不可抗力に因るものであり 法律上の賠償責任が発生していない事を説明した。
もちろん、関係者全員が納得せず、小生を非難した。
Isaid『保険会社に直接ご相談、交渉してみて下さい。 多分無理ですが…』
大口契約の社会福祉法人につき、大切なお客様であることは理解する。
営業社員が『これは火新に払わす。鑑定人ごときが何を言ってる。 何のための施設賠か!鑑定人を替える様に火新に言っとくぞ。』 と豪語なさっていた。
…弊社は車両の損害は鑑定不能であり、そもそもこの仕事から降ろされて解任されても痛くも痒くもないので、今日一日棒に振ったと思えば 何ともないのである。 交通費の実費を払ってもらえないのはキツイが解任は仕方ないのである。 最近、理不尽な事で解任される事を経験するが、現場立会は 基本的に弊社単独立会であるから、いかに深刻な被害であろうと初対面の人とのコミュニケーションは難しい。 鑑定人歴39年目の戯言かもしれない。
一生懸命、笑顔と言葉を選んでお話するが、元々困難な事象かもしれない。 賠責の現場で『顔が怖い』とクレームがついた。 この手の苦情は3回目である。
若いころはジャニーズ系と言われてハンサムだと信じていたが、 年取ると難しい。
更に容姿の問題は辛い。齢62歳の小生、そろそろ引退が近づいている事を示唆されている様な気がする。 事実、史実につき笑えない。
落雷の事故日の考察から話がずれてしまった。
令和7年7月29日
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