超過部分の保険料を返せとの打診その2
保険会社の営業セクションからの問い合わせの続きである。
この手の事象は大なり小なり経験しているから全く驚かないが 16年前の事を今言ってくることは初めてだった。 念のために弊社元鑑定人の携帯に電話した。 今現在建築会社で新築物件の現場監督をしていると言う。
離婚して養育費の支払いに追われていたが、子供が成人したから もう自由だとか、2回目の結婚をしたとか、何か幸せそうに話す元従業員 であった。
鑑定人を辞めてよかったとか、お客様の笑顔の為に新築物件の施工を 頑張っているとか、鑑定人みたいに揉める事はほぼ無いとか
正月三が日に火災の現場に行くことなど無いと笑って答える。
台風災害対策本部でこき使われる事も無く、 鑑定人でいた時が人生の無駄な時間だったとか…
おいおい、言い過ぎだぞと思いながら聞いていた。
そして当該事案の問い合わせをするとよく覚えていた。
保険金支払いでかなり揉めたこと、話がなかなかつかず、事案担当者が 責任者である所長になった事、建物だけでも先に払えなど什器備品 の超過保険などの解決前に内払い要求など大変だったらしい。
そしてなんと契約者=代理店だったとの由であった。 知らなかった。
え~販売代理店の店舗である○○工場が全焼だったのか… これはもう支払い済みであり、今更どうしたんですか?
……で……と伝えると、当時の資料なんかある訳無いですよ。
しかも台風災害対策本部で風災処理の中でついでに火災に行ってくれとの事案で、台風時の張付きFeeの範疇で処理したからそもそも事務所(弊社)に控えが無い。 レポートの原本提出しているから控え等ある訳も無く、 そしてなんで今更?と宣う。
『社長、その御仁は元々クレーマーですよ。』
おいおい、断定するんかいと聞くともう鑑定人じゃないから 腹割って話してます。
明るい、明るすぎる。
小生も鑑定人を引退したらきっとこうなるかも…と思った。
令和7年8月7日
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